開催にあたって

少子高齢社会の先頭を走っている日本で、公的年金制度に対する期待と不安が国民の間で交錯する状況となっております。将来には不透明性が漂いますが、人類の最高の発明の一つとも称される年金制度は、今後、ますます大切で、かけがえのない存在になっていくものと思われます。

一方で、雇用情勢に大きな変化が生じており、非正規労働者の増加が大きな社会問題となっております。非正規労働者は、一般的に、賃金の水準や雇用の安定の面で不利な立場に置かれている上に、年金をはじめとする社会保険の適用が限定されている現実もあり、就労中のみならず、老後におけるリスクも高い、と言われております。

日本年金学会では、このような状況を踏まえ、このたび、非正規労働者と年金制度にかかるシンポジウムを開催し、この問題について、専門家の方々から、日本における非正規労働者の現況、雇用と年金との関わり、非正規労働者と公的年金および企業年金との関わり、外国の状況について報告いただいた上で、聴衆の方々とともに考える機会を持つことした。

本シンポジウムは、2010年11月26日に多数のご参加をいただき終了いたしました。現在は論点提示ならびにパネルディスカッションの資料を公開しております。今後の日本社会を展望する上で、非常に重大な問題の一つであると思いますので、広く皆様にご閲覧いただければ幸いです。

末尾になりましたが、お忙しい中このシンポジウムにご出演賜り、また今般資料の公開をご快諾くださったパネリストの皆様方に厚く御礼申し上げます。



開催概要

名称
非正規雇用と年金制度
開催日時
2010年11月26日(金曜日) 14:00~17:00
会場
東海大学校友会館「阿蘇の間」(千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビル35階)

プログラムおよび資料の公開

  
 プログラム(pdf : 744kb)
 14:00
開会のあいさつ
  山崎泰彦(神奈川県立保健福祉大学教授/日本年金学会代表幹事)
 14:05
【第1部】論点提示
「非正規雇用の最近の状況と社会的保護のあり方」
  永瀬伸子(お茶の水女子大学大学院人間創成科学研究科教授)
 発表資料(pdf : 690kb)
 14:25
「雇用と年金の連携について」
  久保知行(日産自動車人事部エキスパートリーダー/日本年金学会幹事)
 発表資料(pdf : 342kb)
 14:45
「非正規労働者と公的年金」
  駒村康平(慶応義塾大学経済学部教授/日本年金学会幹事)
 発表資料(pdf : 2256kb)
 15:05
「非正規労働者と企業年金」
  小野正昭(みずほ年金研究所研究理事/日本年金学会幹事)
 発表資料(pdf : 278kb)
 15:25
「EUにおける非正規労働者の均等待遇について」
  濱口桂一郎(労働政策研究・研修機構労使関係・労使コミュニケーション部門統括研究員)
 発表資料(pdf : 143kb)
 16:00
【第2部】パネルディスカッション
 パネルディスカッション抄録(pdf : 403kb)
 17:00
閉会

お問い合わせ

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E-mail
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