開催にあたって
わが国では、人類史上でも未曾有の人口の少子高齢化が進んでおり、このことによって、様々な部面に大きな影響が及ぶと考えられます。とりわけ年金制度は、20歳~59歳の現役層が65歳以上の受給者層を支えるという仕組みになっていることから、人口構成の変化に伴って、その持続可能性という問題が生じることとなります。
わが国における65歳という老齢基礎年金の支給開始年齢は、国民皆年金が達成された昭和36年以来変わっていません。当時の65歳の平均余命に相当する余命を有するのは、半世紀を経た今日ではおよそ75歳です。それだけ日本人が長寿になったのであり、現在の70歳台前半までの人々の大半は、気力・体力・能力の面で、現役として十分に通用すると言っても過言ではないでしょう。
支給開始年齢の引上げは、年金の持続可能性確保のためのもっとも根本的な対策です。しかし、今や年金制度は老後生活において主柱ともいうべき重要な役割を果たしており、老後に向けた生活設計に大きな影響が及びます。国民の生活実態や雇用・働き方など広範な課題について検討が必要であり、何よりも国民の理解が不可欠です。
本シンポジウムでは、老齢年金の支給開始年齢引上げの是非について、専門家の方々から、世界の動向、国民生活(特に、高齢者や低所得、平均的に低賃金で平均余命の長い女性)への影響、雇用との連携、年金財政上の必要性と効果などに関する報告をいただき、聴衆の方々とともに考えていきます。
本シンポジウムは、2013年11月9日に多数のご参加をいただき終了いたしました。現在は論点提示ならびにパネルディスカッションの資料等を公開しております。今後の日本社会を展望する上で、非常に重大な問題の一つであると思いますので、広く皆様にご閲覧いただければ幸いです。
末尾になりましたが、お忙しい中このシンポジウムにご出演賜り、また今般資料の公開をご快諾くださったパネリストの皆様方に厚く御礼申し上げます。
開催概要
- 名称
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年金の支給開始年齢を考える
―本当は何歳から年金が出るようにすべきか―
- 開催日時
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2013年11月9日(土曜日) 14:00~17:00
- 会場
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全社協・灘尾ホール(千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビルLB階)
会場へのアクセス
当日のプログラム・資料
- 14:00
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開会のあいさつ・テーマ解説
山崎泰彦(神奈川県立保健福祉大学名誉教授) - (休憩)
- 15:50
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【第2部】パネルディスカッション
パネリスト 江口隆裕・駒村康平・原佳奈子・岩田克彦・坂本純一
モデレーター 福山圭一(公益財団法人年金シニアプラン総合研究機構専務理事)
パネルディスカッション抄録(pdf : 1607kb)- 17:00
閉会
お問い合わせ
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公益財団法人年金シニアプラン総合研究機構内
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担当 岡村
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- 年金制度及びこれをとりまく諸問題に関心を有する研究者や実務家により、科学的かつ実証的な検討を総合的視野の下に進め、よりよき年金制度、より充実した高齢化社会の実現に寄与することをねらいとしています。
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